17,410円でする自己破産の仕方(実話)


私は地方に住む43歳の中小企業の2代目社長です。(でした。)
親の代から会社と借金を引き継いだのとおりからのこの不況に勝てず、
昨年12月末に倒産しました。負債総額3億5千万でした。
そのうち個人の負債は、以下です。

・大手サラ金 400万
・大手ノンバンク事業所ローン 2000万
・父親の会社の連帯保証人 2000万
・友人、知人、親戚 600万
計 約5000万

そこで、自己破産を考えました。
明日の生活にも困り、当然、弁護士の費用(30万と言われました)も、
ないので、すべて自分ひとりで自己破産をやりました。
あくまでも、私の住んでる地方の場合です。
都市部や全国的には多少手続きや期間が異なるかと思います。
最近、自己破産の本やマニアルがたくさんありますが、実際行った人から聞くのが1番!
と思い以下、私の経緯を順をおって書きます。


1.平成16年1月8日 地元簡易裁判所にまず相談に行く。

はじめに、ここでは自己破産の手続きについて別室で、
ひとりで録音テープを約1時間聞かされました。(半分寝てました。。)
担当事務官より簡単な説明を受け、自己破産の最終意思や借金について
簡単な質問をされます。
その後、分厚い〜提出書類「破産・免責申立書(A4で22ページ)」を渡され、
ここからスタートラインです。

自分で用意するもの
・戸籍謄本
・住民票
・印鑑
・破産 免責申立書(書き込む)
(陳述書、資産目録、家計全体状況、債権者一覧表、など)
・予納金(14,170円)(財産がない為。ある場合は最低50万くらい(?))
・印紙 1,500円、
・切手 80円×8、10円×10、500円×2 = 17,410円
・すべての債権者の住所を記入した封筒×2セット(債権者が30件なら60枚)
・本籍の役所あての記載封筒×2セット
・自分宛の封筒×5セット
・その他、借金に関するすべての証拠資料・・・

2.資料作成

これが、まじ1番大変です。時間掛かります!これが大変で弁護士に
依頼するんだなぁ〜とわかりました。

私の場合、実際、どこにいくら借金があるか、正確にはわからないのが現状でした。
サラ金に電話して残金や利息、はじめにいつ借りたか、
または本店の住所を確認したり・・・これはいやでしたね。
(サラ金の本店の住所なんか知りませんよね!)
あまり催促のない債権者などは「なんで?どうした」と聞かれ、
しばらく寝ていた債権者を起こす事にもなります。

余談ですが、陳述書の質問の中には笑える(?)質問もあります。
「過去3ヶ月以内にキャバレーに行った事があるか?」という問いがありました。
当然、あっても「ない」に○です。

借用書をはじめ、サラ金の契約書、または通帳のコピーやら保険の証書やら
1ヶ月いくらで生活してるまで・・・電気代、電話代、ガソリン代などすべて記入しますし、
いちいちチェックもいります。とにかく、お金
に関するものはすべて提出なのです。


3.平成16年1月中旬

受付の前に事前に下書きしての確認作業。いくら本を読んでも、
すべての人のケースで書かれてるわけではありません。個々ケースが違います。
書き込んでいくと、必ずわからないところが出てきます。

裁判所は電話では、忙しいのかなかなか対応してくれませんでした。
そこで私の場合は、わからないところは、下書きの段階で裁判所に直接教えてもらいに行きました。
むろんタダです。
2回行って「これでいいよ」のお墨付き(?)をもらってから本番の用紙に清書しました。

ここはポイントだと思います。
不思議なもので何度も会ってると、そのうち私の名前を覚えてもらえました。
何もメリットはありませんが・・・。
ちなみに裁判所の方は名刺はくれません。なんででしょう?
悪用されるからでしょうか?


4.平成16年1月26日 破産・免責申立書提出〜受付

何度も通ったので、書類に不備はなく1発受付です。
裁判所の受付のハンコとこのとき番号が出ます。「平成16年○の第○号」みたいな感じでした。

さらに自分で書いた封筒で各債権者に、
この破産・免責申立書受付完了(番号)のコピーを各郵送します。

ここがかなりのポイントです。
この番号が出た段階(受付段階)で、各サラ金やら悪質債権者の矢のような請求がピタッと止まりました。
印籠?のようなもんです。


5.平成16年2月 3日 裁判所からの呼び出し

約1週間後、初めて呼び出しがかかります。ここでは裁判官に対して、
こうなった借金の経緯を質問されたりまたは説明します。
なんと2時間位待たされて、約10分くらいでした。

後で聞いたのですが、今日ここに集まってる人(約30人位いました)は、
すべて自己破産の人だと教えてくれました。田舎なのにスゴイ人数でした。

この日、裁判官より「平成16年○月○日何時、○○を破産者と認める」の決定が出ました。


6.平成16年3月16日 再度呼び出し

2回目の呼び出しは免責についてでした。
破産者となっても最終的には免責にならないと借金がチャラにはならないわけですから、
ここの質問応答は真剣でした。
しかし、ここでも約10分位の簡単な質問や説明で終わり、なんか拍子抜けしました。

担当事務官より「ここから1ヶ月の間、
債権者全員に本件を通知し個々に意義申し立てがない場合は○○さんの免責が決定します」との事。
「もう裁判所にはこなくていい」とも言われました。


7.平成16年4月20日 免責の通知(郵送でした)
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○○地方裁判所 ○○支部
裁判官 ○○○○

主文

破産者 ○○○○を免責にする。

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・・・で終わりでした。

はじめの相談から約4ヶ月。
決定が早いのか遅いのかは、わかりませんが、
私の場合、主だった財産がなく同時破産だったのと、
資料を完全にそろえた事、また何度も通った事(?)がよかったのかもしれません。
いずれにせよ、書類作成は大変でしたが、約5000万の借金がたった実費

17,410円で免責になったのは事実です。


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